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2013年3月6日水曜日

ある日のTALK TIME~お題は有名な作曲家~

ESLではベートーベンの性別を知らない人がたくさんいたと書きましたが、
今回もクラシック作曲家関連の話題です。

ある日の図書館のTALK TIMEで、
「有名なクラシック作曲家を挙げましょう」みたいなお題があり

バッハ
モーツァルト
ベートーヴェン
などの名前が挙がりました。






ちなみに私は横にいたチベット人の女性から終始質問攻めにあっていました。

「musical composerとは何か?」
→作曲家です。作曲家というのは“音楽をつくる人”です。

「バッハとは何か?」
→有名な作曲家の一人です。

「モーツァルトとは何か?」
→有名な作曲家の一人です。

「ベートーヴェンとは何か?」
→有名な作曲家の一人です。

そもそもバッハに対してWhatを使ってきます。
"What is Bach?"
です。
"Bach is a man, one of the famous musical composers..."
などと答えるわけですが、
どうやらComposer(作曲家)の意味が伝わらないらしく、
彼女の顔には「?」が浮いています。

一通り有名そうな作曲家の名前があがった後、
「他にいませんか?」と先生が言ったので、
自分の好きな作曲家を忘れちゃいかん…と思い
“Satie”と言ってみました。

すると、先生方(そのときは2人いました)は“Satie?”と
「誰?」みたいな顔で言いました。
しかし「わからないと言うのも微妙だし…」みたいな間の置き方で
そのままSatieとホワイトボードに書き加えていました。

サティは、アメリカでは有名じゃないのかな。
世界に比べて、日本での方が、サティは比較的有名なのかな?

ちなみに、モーツァルトやベートーヴェンのスペリングは、
先生方の記憶もあやふやでした。
結局、「なんとなくそれっぽいからいいんじゃない」という感じで
書いて終わっていました。笑
ネイティブの方も、そんなものなのね…。とちょっと安心。

あとあと、バッハは「バッ(フ)」的な発音でした。
「ハ」とちゃんとはっきり発音しませんでした。
「バッ」と強く言ったとに、
「ク」と「フ」の間くらいの音が小さく聞こえる感じです。
普段使わない固有名詞の発音は、難しいです…。



べートーヴェンは男か女か~ESLでの日常~

ESLで、
簡易テストにベートーベンについての問題がありました。




「彼は○○を作曲した」みたいな内容を英語で書いたのですが、、、
 
答え合わせのときに、「He composed ***」と先生が答えを言うと、

複数のクラスメートから質問が…。
 
「なぜShe(彼女)ではなくHe(彼)なのか」と。

「ベートーヴェンは有名な作曲家で、彼は男だから」
と先生が説明すると

「そんなのこと、名前からわかるわけがない」
「だからSheでもいいじゃないか」

と、あーだこーだいい出しました。

「いやでも、とにかく男だから…」と先生は次の問題に強制的に移りました。

そうか…ベートーヴェンを知らないのか…。

ちなみにこの質問をしていたのは立派な大人です。
そして1人や2人ではなく、10人くらいは知らなかっただろうと思われます。
(私も横にいたメキシコ人からテスト中に小声で聞かれたし…)

“普通の大人ならベートーヴェンを知っているだろう”という自分の思い込みが
崩れた一件でした。






2013年3月3日日曜日

干し柿で感じる、外国人との味覚の違い

以前、干し柿を韓国系スーパーのH martで見つけたので買いました。





※買った干し柿の写真が見つからなかったので、
Amazonの写真で雰囲気だけ出します……。


1つ1つが大きな柿が、10個くらい入って約3ドルでした。安い。

韓国風干し柿、なのかもしれないけど、
日本で食べる干し柿と味は変わりませんでした。

夫は一切食べてくれないので、一人で食べ始めるも、
さすがに量が多くて、食べきれない。

ということで、TALK TIMEに持っていったり、
学校に持っていったりして、人にちょっとずつ食べてもらいました。

★TALK TIMEでは…
そもそも「柿(persimmon)」を知らない人が多い。
「アジア系のドライフルーツの一種だ」と言うと安心して食べてくれました。
アメリカ育ちアメリカ生まれのチャイニーズアメリカンの先生は、
「生では食べるけど、ドライフルーツにするなんて知らなかった」と言っていました。

★学校では…
ポーランド人の子とネパール人の子が食べてくれました。
インド人とブラジル人の子は見た目が怪しいと思ったのか、食べてくれなかった。笑

食べたときの様子。

「これは何…?」という怪訝そうな顔をしている。
おそるおそる食べる。

ポートランド人:「甘くも酸っぱくもない」
(見た目から、酸っぱいと思ったらしい)

ネパール人:「味がしない。うん、全く味を感じない」

とのこと。

実は、この干し柿、私にとっては結構甘いので、
緑茶と一緒に食べながらでも一度に半分くらいが限度。
だから量はそんなに食べれず、たくさん残っていたのです。

その甘い干し柿に、甘さを感じないとは…!
おそろしや、外国人の舌…!

外国のお菓子は“甘すぎる”とか、“香りが強すぎる”とかって思うこと、
日本人にはよくあると思いますが、
なるほど、と思いました。

「私はこれでも甘さを十分感じる」

と彼らに言ってみたところ、

「だから日本人は痩せてて健康なのよ!」

といったような反応が返ってきました。

彼らは舌の感覚が鈍いというか、大味にできているようで、
きっと日本の食べ物の繊細な味の違いとか、
わからないんだろうなあ…とずっともやもや感じていたことが、
なんだか干し柿一つで証明されてしまったような体験でした。

(※これは韓国の干し柿ですが、
私は韓国人と日本人の味覚はかなり似ていると思っています。
今まで行った国で、
唯一「その国の食べ物だけを毎日食べても生きていける」と思ったのは
韓国だけです…。)

2011年7月7日木曜日

日本語:不思議の言語(?)~日本語で親を呼ぶとき~

日本びいきの中国人夫婦の友達がいます。
女の子の方はとても美人で、これぞ中国美人!という感じ。

日本の漫画・アニメ・ゲームなどが夫婦ともに好きで、
家にはストリートファイターを遊ぶためのアーケードコントローラーと
60インチのテレビがあります。
(私の夫はそれを聞いて「うちも60インチが欲しい」と、
とてもうらやましがっている)

それだけでなく、日本のAVも好きらしい…笑
「○○っていうAV女優が好きなの」と前に言われました。
私には誰のことだか全然わかりませんでしたが…。

中国ではAVが違法なので、日本産やアメリカ産のAVが
非公式に売られていて、
特に日本のAVは人気だとか…。
(多分人種が同じだからだと思う)

夫婦ともに日本語を勉強するのが趣味らしく、
たまに日本語について聞かれます。

この前、日本人のお友達とその赤ちゃんを囲んで
みんなでお茶をしたときに、
「子供が両親を呼ぶときは日本語で何て言うの?」と聞かれました。

私:「赤ちゃんの頃は“パパ”“ママ”が一般的だと思う」

友達:「じゃあ、”父””母”は?」

私:「“父”“母”はもっとformalの時に使うよ」

友達:「じゃあ“お父さん”“お母さん”は?」

私:「“父”“母”よりはinformalだよ」


友達:「???なんで? “お” と “さん” がついていて、すごく丁寧なのに」


…ごもっとも!

言われてみると、そんな疑問が出てくるのは
至極的を射ています。

尊敬語・謙譲語の違いとかを説明しようかとも思いましたが
そんな真面目に説明しても場違いかと思い、
(その日は“赤ちゃんを囲んでほのぼのする会”だったので…)
とりあえず

「他人に自分の親のことを話すときは“父”と“母”を使って、
自分の親を呼ぶときには、“お父さん”“お母さん”を使うんだよ。
他人に自分の親のことを話すときに“お父さん”“お母さん”を使うと
inmatureだと思われるよ」



と説明しておきました。

ちなみに、その友達によると、
中国では日本語の「おばあさん」という単語が普及しているとのことです。
が、中国に言葉が輸入されたときに意味が変わってしまったらしく、

「おばあさん」="ugly old lady"=醜く年老いた女性

を意味するそうで、悪い言葉として扱われている、とのことです。
微妙に合っているような、合っていないような…。

なので、中国に行ったときは
日本語で「おばあさん」と言わないようにしましょう。笑

2011年3月12日土曜日

明日からサマータイム開始

明日3/13の午前2時からサマータイムが始まります。
なので、今夜寝るときか、明日起きたら1時間時計を早めます。

1年前、朝起きたら、携帯やPCなど自動で時間が変わるデバイスと、
部屋に置いてあるアナログの時計の時間が合ってなくて、
「なんでこんなにたくさんの時計が一度に遅れるのかしら…?」と
疑問を抱いていたのが懐かしいです…。

振り返ると、1年前がとっても昔のことのようです。
「年をとると時間が早く進む」とよく言うので、
きっと良いことでしょうね。

2010年11月19日金曜日

シアトル:スタバのAt&t Wi-fiが無料になった!

最近、スタバのWifiが無料になりました。
(おそらく、アメリカ全土でかと思いますが、どうなんだろう?)



以前までは一部の特別な店舗を除き、
2時間2~3ドルくらいの有料でした。
(At&tとの契約がある人ならば自分の契約内で使えましたが。
東京のWifiスポットはこれに近いと思います。
契約していないと使えない場所が多い)

Tully's(タリーズ)は前から無料だったので、
私はタリーズかスタバか?という選択肢では
常にタリーズを選択していたのですが、
これでスタバも大分使いやすくなりました。

マイクロソフトをはじめグーグル(支部)やアマゾンなど
ネット企業が多いせいか、
カフェでパソコンを使う人は、うちの近所では非常に多いです。

世界的に見たら圧倒的にスタバ一人勝ちなわけですが…
意外と、本家シアトルでは、Tully'sと勢力を二部しています。
もちろんSEATTLE'S BEST COFFEEなど他ブランドもありますが、
やっぱりスタバとタリーズが二大勢力。

なので、Wifiが無料になったら、
スタバはここでの勢力をさらに増やしそうです。

個人的には、平均値でいうと、
Tully'sの方が店員さんが気さくで
味が安定していて、地域に結びついている感じがして好きなので
スタバに負けないように頑張ってほしいな。

2010年11月11日木曜日

ESL:長寿大国、日本のヒミツ

先生が、「おもしろい記事があるので読みましょう」 と
授業中に読んだ記事は、
・長生きする人の共通点は何か?
・なぜ日本人は長寿なのか?
・そのヒミツを知れば、あなたも長生きできるかも!
といった内容でした。

★まず、なんとなく既に知っていて、すんなり理解できる内容から↓

・親しい友達や家族がいる人は、長生きする。

例えタバコを吸っていたとしても、
タバコを吸っていた人の中で比較した場合、
友達や家族がいる人の方が長生きするそうです。
酒や、その他の悪習慣を持つ人でも同様とのこと。

家族や友人がいることで、タバコをやめるよう注意する、
食生活を正すよう注意する、運動をするよう促す、という
直接的な生活の向上に貢献することも理由のひとつですが、それだけでなく、
人とのつながりを持っている人は心理的に健康になるようです。

・ペットを飼っている人も、長生きしやすい。

ペットの場合、「自分が面倒を見ないと ペットが生きられない」という
「頼られている」感じや責任感をうみ、
飼い主を長生きさせるそうです。

(私はいつも思うんだけど、老人が一人でペットを飼って生活していて、
その老人が死んだら、ペットはどこに行くんでしょう?保健所?ひい…。)

よく、奥さんが死んだ後1年くらいでだんなさんも死んだり、
だんなさんが死んだ後、奥さんも弱ったり、というようなことも聞きますね。
やっぱり寂しいからだと思います。

----
★ここが意外だった、長生きに貢献する日本社会の良さ(?)↓

・集団社会が良い。

あまり良い意味ではなく「村社会」と呼ばれることが多い日本の集団社会ですが、

社会のあり方が、集団主義に基づいて構成されていることが、
実は長生きに貢献しているのではないか?と
アメリカの学者さんたちは考えているようです。

比較論でいえば、欧米は個人主義の国が多く、
日本では、集団社会で育つことが多いですよね。
この、「周囲が見張っている」ということは、
「周囲との結びつきが強い」とも言い換えられるようで、
つまり、寂しさを感じることも少なく、
また集団での社会行動が多いため、外出する機会が多かったり、
悪習慣を周囲から指摘される機会も多いのかもしれません。

・終身雇用制によって会社との結びつきが強くなる

会社時代の友人などもできる他、会社に必要とされている感や、
会社に対する使命感などによって、働きがいが他国に比べて高くなる、
と述べられていました。
なるほど。

一つの企業のために何十年と働き続ける「企業戦士」という単語も一般的なほど、
確かに日本は他国に比べて、
自分が勤める会社との結びつきが圧倒的に強いといえます。

それが、良いことなのか悪いことなのかは人によっても意見が違うでしょうし、
私も良いとも悪いとも思っていませんが、とりあえずその記事によると、
「長生きできる要素に貢献している」らしいです。
なるほど~。

退職後も社員同士で結びつきがあったり、
在職中も飲みにケーションがありますもんね。


一方、この項目で関係して、外国人から時々、
「日本人は働きすぎで死んだりする、と前にニュースで見たよ」と
言われることもあります。
このワークスタイルのあり方は、一長一短ですね。

ちなみに終身雇用制のような法律では決まっていないようですが、
中国人の友達に聞いたところ、
中国では「一度就職したら普通は辞めない」そうです。
もちろん最近の経済状況の悪化の影響もありますが、
新たに職を探すのはとても難しいそうです。
ということで、「すごく高給ではないけれども安定している公務員」が、
中国でも人気の職種で、
公務員はうらやましがられるそうです。
(例えば、教師など。)

・日本人は、家族と一緒に過ごす時間が長い?

食事後もリビングルームで一緒に過ごす、など
家族で一緒に過ごす時間が長い、と書かれていました。
個人的には、これは結構意外でした。

たとえば、アメリカ人の、クリスマスやサンクスギビングなどを
家族で集まって過ごす文化と比べたり、
仕事を定時で切り上げて、家に帰って家族と過ごすという話を聞いたりして、
日本は仕事・会社重視、欧米は家族・プライベート重視、
というイメージがあるからです。

でも、確かに、私の家族は普段みんなリビングルームにいました。
その理由として、、、家が全体的に狭いから、
一つの部屋にみんなで集まざるを得ないからじゃないか?
とも思うのですが。。
アメリカの広い家と比べてしまうと、明らかに家は狭いし、
一人一部屋持つことが難しいですし…。
また、電気代が高いから、
節約するために一部屋に集まってエアコン代を節約するとか、
冬はリビングのこたつにみんな入ってる、とか。。。
そういう、人口密度や物価の高さによる結果だとも思いますが、
それが長寿に貢献しているなら、日本の長所だとも言えますね。

でも、ただ単に、みんなで同じ場所に集まっていたい、
さみしがりやさんなのかもしれませんが笑

というわけで、この記事の結論というか主旨は、

★日本人は、健康的な食生活だけでなく、
人とのつながりを大事にする社会生活によっても、
長寿を保っている。

というものでした。
世界一の長寿国家ということは、
誇れることなんですね。
(今までは実感していなかったけど)

おもしろいのは、"高度な医療"といった表現は、
記事内では一切言われてなかったことです。
日本では、「医療の進化によって、高齢化が進み…」と言われるけど、
世界的に見たら別に突出しているわけではないのかも。
医療よりも社会生活のあり方が、長寿を助けてるのかもしれません。

(でも国民健康保険のおかげで医療費負担が安いため、
病院に通いやすいというメリットはあります。
アメリカでは保険が無くて医療が受けられずに死んでいく人も多く、
または、医療を受けてしまったために破産する人も多いのが現状です。)

★記事を読んで浮かんだ補足↓

・日本人はフレンドリー

よく、「日本人はフレンドリーだから友達になりやすい」と言われます。
確かに、クラスにいるいろんな国の人と比べてみても、
平均値で言えば、日本人はフレンドリーな方だと思います。
この背景として、日本は人付き合いを大事にしている、という文化があるのかもしれません。
また、集団社会だったため、誰かと一緒にいないと寂しいのかも。。。

・日本の高齢化社会を表す、こんな一コマ。

これは、大学時代に友人から聞いた話です↓
今日、病院に行ってきたんだけどね、
待合室で、病院の常連と思われる老人たちの会話が聞こえてきたんだけど、
なんかそれがおかしくって…。

「今日は、Aさんがいないねえ」
「あら、ほんとねえ」

「…具合でも悪いのかしらねえ」

……
……。

(おもしろさがわからなかった人は忘れてください^^;)

ESL:イランの休日は土日ではない

イラン人のクラスメートが言っていた話。

イランの“休日”は、木曜日と金曜日だそうです。
土日ではないそうです。

日本やアメリカの感覚でいうところの
土曜日が木曜日、日曜日が金曜日。

今までいくつかの国に旅行しましたが、
どこの国も土日が休日だったので、
そうではない国があるということを初めて知り、ビックリしました。

なんだか不思議だ~。
(もちろんイラン人にとってはそれが当たり前なのはわかっていますが)


とはいえ、国際化が進むにつれ、
他国とのビジネスに不便なので、
休日を土日にずらした方がいいのでは?という世論もあるようです。

★参考
Yahooトラベルのイランガイド
(http://abroad.travel.yahoo.co.jp/tif/bin/country_guide/areacd=0700/countrycd=IR/
によると、
■ビジネスアワー
【銀行】 土~水曜7:30~13:30、木曜7:30~11:30。休日は金曜と祝日。
【博物館】 8:00~18:00頃(冬期~16:00)。休館日は博物館によって違う。
【デパートやショップ】 9:30~19:00頃。個人商店では昼休みをとることが多い。
【レストラン】 8:30~14:00、17:00~22:00頃。
とのこと。

イランは頭の良い人が多く、(IT系などの)技術者の水準が高いらしいです。

全然関係無いですが、
図書館のトークタイムで話したイラン人のおじいちゃんに、
「君はイランの娘に似ている」
と言われ、どう答えていいのかわかりませんでした…。

ちなみに私がこれまで会ったイラン人からの印象では、
イラン人は全体的に濃い顔の人が多いです。
しょうゆではなくソース顔。
男性は肌の色が黒めで、女性は肌の色が白め。
なぜだろう??

2010年10月26日火曜日

本:「アメリカ社会」入門 ~英国人ニューヨークに住む~ コリン・ジョイス

新しく読んだ本ではないですが、
アメリカ社会について知りたい人におすすめの本。




日本にも長く住んでいたイギリス人ジャーナリストが、
今度はニューヨークに移住し、
そこで体験するアメリカ文化についてまとめた本です。

アメリカ社会について知れることも、
もちろんこの本の良い点なのですが、
それだけでなく、
「同じ英語という言語を使うイギリス人でも、
アメリカに来ると私たちと同じようなとまどいを感じる」という点が
興味深いです。

例えば、
★なぜどこでもHow are you?と話しかけてくるのか。
著者も最初は戸惑いつつ、でも勇気を出して返事をしたりして、
次第に慣れて来た頃、
イギリス人の店員に遭遇すると、
どちらも(アメリカ人のように話しかけるべきだろうか…)と
腹の中でとまどっているのを感じる、などなど。

著者にとって、
アメリカで生活する上で言語の壁はありませんが、
それでも社会のあり方の違いにとまどう。
言語の壁を越えた、
社会や文化の壁を鋭く観察してうまくまとめられた本です。


2010年10月15日金曜日

離れてわかる日本の満員電車。

日本の学校制度で、忘れてはいけない、通学。
そして、日本のビジネスマンが朝一でこなさなきゃいけないハードワーク、通勤。



Crazy japanese train loaders

私も中学~高校で通学に東海道線を使っていたので、
この光景を見ても“普通”だと思っていたけど、
今になって、よくよく考えると空恐ろしい。

私が住んでいるカークランドは田舎なので、人口密度はめっちゃ低いです。
他人の身体に触れることは殆どありません。
ハグ文化のくせに、他人と触れるのに神経を使うアメリカ人から見たら、「これは異常」と思うのもうなづけます。

メキシコのメトロも結構混んでいたけれど、
乗車率200%になるような混み具合じゃあ決してありません。

この動画に、「日本人がスリムな理由がよくわかった」というコメントがありましたが、
確かに、あんまり太ってたら生き残れないかも……。

2010年8月4日水曜日

日本語を知らない中国人

中国語は、大学時代に第二外国語として学びました。
「我是日本人」(私は日本人です)
「我是大学生」(私は大学生です)
の2文しか話せないまま、
大学生活を終わってしまい、必然的に「我是大学生」を使えなくなってしまって
レパートリーはたった一文になってしまいました。。。
(要約すると、ダメ学生ということです)

ですが、ですが、
そもそも、中国語を勉強しなくても、
中国語が漢字で書かれていることは、たいていの日本人は知ってますよね?

でも、中国人は、「日本語が漢字を使っている」ということを、
あまり知らないんです。

例えば、中国人と英語で話していて、
「いつか万里の長城に行きたいんです」と伝えたかったとします。
万里の長城を英語でなんていうかわからないときに(★答えは一番最後)、
「万里長城」と漢字で書くと、中国人には伝わります。

そして、「Oh~万里長城ネ~」みたいな反応の後、
「あれ?あなた中国語知ってるの??」
と、結構な確率で驚かれます。

「いや、これは日本語なんだ。中国語と日本語は同じ字を使ってるんだよ。
だから、字は書けるし意味はわかるけど、話せないの」

と説明すると、大体わかってくれますが、
たまにわかってくれない人もいます。

その場合、私は「东京」と「東京」と書きます。
「左が中国語で、右が日本語」と説明すると、
「Oh~」
などと多少納得します。
※左が現代中国で一般的に使われている簡体字です。

まあ、そのやりとりはいいんですが、
私には、
「中国人は日本語が漢字を使うことを知らない」ことがとっても意外です。


日本に対して、興味が無いということかもしれませんが、
私自身は、似た言語を使う国同士として、
親近感を持っているのになあ~、とちょっとさみしかったりします。


※補足
日本のジャニーズが好きな中国人の女の子とか、
日本にショッピングしに来たことがある中国人は、
もちろん日本語が漢字を使うことを知っています。

★万里の長城は英語で…“Great wall”(すごい壁)です。
なんか風流がないですよね。
ちなみに、あまり英語を話さない中国人に、
Great Wallって言っても多分伝わりません。
例えば、私たちが五重の塔を英語でなんて言うのか知らないのと同じことです。

中国人に間違えられるのは、私だけ…?

私はよく中国人に間違えられます。。。
あまりにも頻繁に間違えられるので、アメリカ人や、
第三国の人から間違えられるのは「仕方無い…」とあきらめています。

例えば、私にも、
外見だけでイギリス人とアメリカ人の違いはわからないし、
メキシコ人とグアテマラ人の違いもわからないからです。


中国人と台湾人と韓国人と日本人が、
第三者から同じようにみえるのは仕方無い…


でも!
中国人から中国人だと思われて、
中国語で話しかけられるのには本当にビックリです。


日本人同士だと、お互いの第六感が働いて、
外見だけで、「ああ、この人は日本人だな」と思うし、
私も日本人だと思ってもらえるようなのですが…


なぜ?
中国人同士は「ああ、この人は中国人だな」という第六感が働かないのかなあ?
それとも、私がよっぽど中国人っぽいのだろうか…
と悶々と悩みます。


今回、いくつかの経験を思い出して書いてみます。


1.日本の話をしても日本人だと思われない。。。

ESLで以前、住宅事情についての話題になったとき、
私は東京の家賃について次のような話をしました。

「東京にいたときに、
スタジオルーム(ワンルームのことです)のアパートメントで、
家賃は月に12~13万くらいだった。」
(都心の山の手線駅から徒歩10分以内という好立地だったためです)

その数週間後、何かのきっかけで、日本についての話題がのぼり、
先生が私に意見を求めてきました。

そしたら、ある中国人のクラスメートが、
「なぜ彼女(=私のこと)に聞くんだ?」と質問。
「だって彼女は日本人だから」と先生が応えると、
「えええ!!!」とめちゃくちゃ驚かれました。

「彼女は前にも東京について話をしていたじゃない」と別のクラスメートが言うと、
「以前東京について話をしたときは、“東京に昔住んだことがある中国人”だと思ったんだ」と
中国人の彼は答えました。

なぜ……。

これが一番象徴的でしたが、他にも、
あまり話をしたことがない他のクラスメートに廊下であったりすると、
よく中国語で話しかけられました。 (しかも複数人から…)

中国語で話しかけられたとき、私はもちろんチンプンカンプンなので、
ポカーンとしていると、「Don't mind!!」と言ってみんな去っていきます。。。



2. 「君が一番わかる言語は何だ?マンダリンチャイニーズか?」by救急隊員

4月末、事故で救急車のお世話になってしまいました。
そのとき、義母の方が重傷で、
義母と私は二人とも担架で横に並んで1台の救急車に乗ってたのですが、
義母は英語を話さないので、
私が救急隊員の質問を義母に日本語で通訳していました。

つまり、
救急隊員が質問→私が日本語で義母に質問→
義母が答える→私が英語で救急隊員に答える
というやりとりで、私は日本語と英語を話していたわけです。

そして、約1時間後、病院に着きました。
(病院からたらいまわしにされていたわけではなく、
事故現場が山のなかで都市から離れていたため、とても遠かったのです)

そして、義母を先に運び込み、
その後私が別室に運び込まれ、そこで救急隊員が聞いてきた質問は


「君が一番ストレートにわかる言語はなんだ?マンダリンチャイニーズ(※)か?」

……えええ!?

どうやら、通訳をつけようと思って、私の母国語を聞いてきたようなのですが、
さっきまでさんざん日本語と英語を話していたのに、
なぜ、ここで中国語がでてくるんですか???
※マンダリンチャイニーズは、中国で共通語として使われている言語です。
(例えば、広東語はカントニーズと言い、共通語ではありません。)

「いや、“私は日本人なので”日本語です。」
と強く答えておきました。

義母が日本人だってことは伝わっていたはずなので、
私はつまり、“日本人男性に嫁いだ中国人女性”だと
思われたのでしょうか。。。

------

「中華料理店に行くと中国語で話しかけられる」という話を
日本人の友だちから聞いて、
「だよね!!!よく中国語で話しかけられるよね!!!?」と
私は激しく同意しましたが、
よくよく考えると、中国人が多い中華料理店だけでなく、
上記のようなシチュエーションでも中国人だと思われる私は
ちょっと一線を越えている気もしました。(何の線だかはわかりませんが…)

2010年7月5日月曜日

シアトル:独立記念日の花火 4th of July

独立記念日の7月4日は全米各地で花火が上がるそうです。
今は深夜12時を過ぎ、7月5日ですが、まだ花火の音が鳴っています。

シアトル周辺では
シアトルダウンタウン(ガスワークスパークからが一番見やすいらしいです)と
ベルビューが大きい、と聞きました。

今年はシアトルダウンタウンの花火は財政難で、
マイクロソフトとスターバックスの寄付によって例年通り開催できる、
といったニュースを見ました。
その2社が寄付するくらいなら、
シアトルダウンタウンが一番大きいのでは…と思い
朝が来るまではシアトルのガスワークスパークに行く予定でいましたが、
天気は一日中曇り時々小雨、気温も低く、
そして私は生理になってお腹が痛い…ということで
だんだんやる気がなくなり、「近場のベルビューでいいか」と
結局妥協しました;

家からベルビューまで20分位なので
20時半過ぎに家を出ました。
外に出てビックリ。アパートの駐車場はほぼ空で、
残っている車はおそらく2台以上持っている家族のものらしく、
うち以外の家は留守のようなのです。
さすが独立記念日?


ベルビューの花火はベルビューダウンタウンパークという
ベルビュースクウェアの裏にある公園で行われます。
夜22:05花火開始です。
なぜこんなに遅いかというと、この時期の日の入りは夜21時過ぎで
ちゃんと暗くなるのが22時頃だからです。
場所によって夜23時に上がるところもあります。


私たちは21時頃に公園に着きました。
この時点で隣のベルビュースクウェアの駐車場は
3分の1くらいは空いていました。
運良く公園の駐車場に停められました。

ちなみにシアトルダウンタウンの花火を
ガスワークスワークで見る場合は18時~19時頃に行っても
公園から徒歩20~30分くらいの場所にしか
停められないようです。


テントを
張っている人たちも。

21時過ぎで
この明るさです。




パークの中心にある噴水。
初めてこの公園にきました。











公園の中央にステージがあり
花火までの待ち時間も、
花火が上がっている間も
オーケストラの演奏が聞こえます。

まるでディズニーランドにいるような
アメリカっぽい曲でした。


至る所に星条旗。













花火を見る場所には全く困らず、
普通に中央の広場付近にシートをひいて見られました。

22時8分頃、司会者のかけ声と一緒に
みんなが5,4,3…とカウントダウンをしている途中に
花火が始まりました笑。

ちゃんとしたカメラじゃないので花火がうまく撮れなかったです。




なんとなく思ったこと
・日本の花火よりも高さが低い。
そのためかなり近くで見ているはずなのに見上げる感じがしない。
・高さが低いので、遠くから見えなそう…
でも公園内にすら十分広さに余裕があるので遠くから見る人はいなそう。
・花火は約30分間でしたが、絶え間なく次々と花火があがり勢いがありました。
・オーケストラの演奏がずっと流れているのでディズニーランドの花火みたい。
・花火の間はみんな黙って見ている。
・規模的には、東京ディズニーランドよりちょっと大きい位。

21時45分頃花火が終わると、
みな一斉に帰り始めました。
ダウンタウン中心地に近い道路は一部通行禁止になっており
信号も赤点滅の場所が多く、警官による交通整備がされていましたが
非常にスムーズで、混乱もなく帰れました。

フリーウェイで家に向かっている途中、
進行方向の先に、なんと4カ所で花火が上がっているのが見えました。
4カ所です!!
(振り返って逆方向を見てみたら、実はもっと見えたのかも…?)

おそらく各市で花火を上げていると思うのですが
そんなにいろんなところで同じ時間に花火をあげても、
見る人がいないのでは…と思ってしまいました。
(イメージ的には同じ日に東京23区と26市の各所で花火をやってる感じです。
ムダに感じるのは私だけ…?)

「すごいすごい、4カ所同時に花火が上がっている景色は
日本では見れないぞ…」と興奮しました。
(車で走っている短い時間だったので写真を撮れず、残念…)

家に帰ると、駐車場は元のまま車が無く、
アパートの家々もまったく明かりがついていない状態…。
私たちが一番最後に出て、最初に帰ってきたようです。
泥棒が多発しないか心配です。

家の窓からも、4方向に花火が見えました。
木や建物の間からですし、遠くだったので大きくは見えませんでしたが、
その4方向の花火はどうやら23時頃開始のようで、
24時頃までドンドンドンドン花火の音が聞こえてきます。

各所で花火が上がっているので、
日本の花火大会の音とは比較できない間隔でドンドン鳴り続けます。
(例えば横浜の花火とかは反対で、
開催時間が長い分、花火が上がっていない静かな時間も多い気がします)

ドドンドンドンパチパチドドンドンドンドン…

私は花火はとっても貴重なものだと思っているので
花火の音を聞くだけで無意識に心が弾むのですが
その音と光が一度に4カ所から届くので
嬉しさ数倍でどうしていいのかわからず、
すごく不思議な感じでした。
しかも、そのうちの一方向の花火は障害物が無くはっきり見えます。
贅沢~!

ちゃんと時間と場所を調べれば、
「22時からベルビューで花火を見て、23時から別の場所で花火を見る」
なんて、花火のハシゴも出来そうです。

独立記念日を普通の人がどう過ごすのかよくわかりませんが、
「とりあえず花火がすごい」ということはよくわかりました。


おまけ。
SAFEWAYの店内。
星条旗の配色の風船ですが
どう見ても
フランス国旗にしか見えない。。。

2010年6月3日木曜日

本:アメリカから<自由>が消える

興味深い、というか、引き込まれるように読んだ、久しぶりの本でした。
「テロとの闘い」を楯にして、
「言論の自由」を少しずつ奪っていく米国政府のやり方について
書いています。




内容については、「みなさま是非読んでください」と言いたいです。
オススメです。

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感想

■アメリカだからこその恐怖
→日本人の労働者年齢で、政治に興味を持つ人を、
そもそも私はあまり見かけない。
だから、もし日本なら、
言論の自由を奪われはじめてもしかたがないか、とも思う。
→でも、アメリカ人は政治の話や議論をしたがる話が多いと聞く。
なのに、そのアメリカで言論の自由を奪っていく、
米国政府のやりかたの巧妙さに驚く。

■気づかない自分
→そもそもテレビを殆ど見ないこともあり、
テロとの闘いについても全然詳しく無い私なので、
当然かもしれませんが、
著者が記す「言論の自由を奪われている」状況をはじめ、
飛行機に多くの人が搭乗拒否されている、などの状況は、
アメリカに住んでいて全く気づいていませんでした。
(アメリカ人にすら気づかないように
巧みに米政府は動いていると書かれているので、
気づかないのは当たり前なのかもしれませんが)
この「気づかない」ことに、怖さを感じました。

■建国者の精神
→アメリカ人が何かに立ち向かうときに、
「建国者の精神を忘れるな」といったことを
スローガンにしているようだ、ということを読んでいて感じました。
この、"国を軸とした考え方"は、
いわゆるナショナリズムにも結びついていると思います。

■"建国者の精神"からはじまった私の空想↓
逆に、
アメリカの"建国者の精神"にあたる
、日本の"精神"って何だろう?と考えたときに、
まず浮かんだのが
"サムライ魂"(もしくは"武士道の精神")だったのですが、
サムライの生き方はあくまで個人の生き方であり、
そこには国という考え方は薄いと思います。
主君に忠誠を誓うのがサムライですが、
今の日本には、主君はいない。
多くの現代のサムライたちが、
人生に迷ってしまうのも仕方ないのかもしれません。
と、我に返ると、本の内容からかけ離れていました。

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…とにかく、この本は"アメリカのプラスイメージを覆す"良い本でした。

2010年5月22日土曜日

本:在日 ~姜 尚中著~

★日本人や朝鮮人など、当事者にとっては、「良書」だと思いました。
「読んでいる途中、いろいろ考えさせられる」という意味での良書です。


-------------
★とっても長い感想↓↓

■1:
今アメリカに半年ほど住んでいるわけですが、
ESLなど、外国人ばかりがいるところにいると心地よいけれど、
純粋なアメリカ人のなかに入ろうとすると、
言葉の壁もあり、
「アジア人が何でここにいるんだ」みたいに思われてるんじゃないか、とか
そんな感覚を抱くことがあります。
(被害妄想かもしれないことは百も承知)
特に白人ばっかりのおしゃれなカフェとかに行くとねえ。。。

「在日」となれば、その何十倍、何百倍もの苦悩があっただろうと思います。
日本人は排他的ではないと言えないし、日常的に韓国や北朝鮮の報道があり、
どうしても国民はメディアに左右されてしまう。

2月にトヨタの一連のリコール問題があったとき、
自分には全く関係が無くても、
「あー…やっちゃったよ…日本のイメージが下がるよ…」と後ろめたかったのを
思い出しました。

でも、この本を読んで、
リコール問題で、まだ良かったのだ、と思いました。
もし、「日本がアメリカに核攻撃をしかけようとしている」なんて報道が
いきなり流れたとしたら、
在アメリカの日本人は縮こまってしまうでしょう。
在日の人たちは、何十年も、そんな日々を送っているんですね。

と、なんとなく自分で立場を置き換えながら読めたのは
アメリカという、別の国に住み始めたからだと思います。
国民性、ナショナリズム、故郷、自分の原点、などについて
どうしても、日々考えてしまいます。


日本に住んでいたときに読んでいたら、
受け取り方がずいぶん違っていたかもしれません。

■2:
私がとても不思議だったのが、
「在日」という存在に、今まで生きてきて、
会ったことがなかったということ。
(いや、会ってたのかもしれないけど、相手から言われてなかっただけかも。
とにかく、「意識したことが無かった」という意味です)
だからこそ、「在日」に対して何も感じることがなかったし、
その人たちがどれだけ苦しんでいるかということを知りませんでした。
おそらく、多くの若い日本人がそうなのではないかと思います。

■3:
本書は著者の「在日」としての自叙伝でもありますが、最後の方の数章は、
南北朝鮮問題に関する政治的意見が書かれていました。
自叙伝だと思って読んでいたら、途中で「あれっ?」という感じになったけれど、
きっと書いてる最中に北朝鮮の報道などが過熱してきて、
本人的に書かざるをえなかったのではないかと思われます。

その記述のなかで、日本人の私から見て意外だと思ったのが、
「北朝鮮」に対してマイナスの感情を持っておらず、
著者は北朝鮮に対して「対等」「平等」な価値観を持っているように思えたことです。

引用//
朝鮮戦争の最初の引き金を引いたのは、北朝鮮だった。
その一方で、韓国も北進武力統一を考えていた。
悲劇的なことに、分断された一方の側も他方と同じように、
武力による統一を考えていたのだ。
それほどまでに、矛盾は激化していた。
こうみれば、米朝間の休戦協定を平和協定に変えようとする
北朝鮮の意図は決して不当ではない。

著者はドイツ留学の際にトランジットで寄ったモスクワの空港で、
「社会主義の衰退を感じた」にも関わらず、
北朝鮮のやり方、考え方を不当ではないと思っている、ということです。

それはなぜか?
と、私なりに推測してみました。↓

・南北分断後の北朝鮮、韓国に生まれた若者たちの多くは、
「自分は北朝鮮人だ」「自分は韓国人だ」と
思っているのではないか。
例えば、韓国人が自己紹介するとき、"I'm from South Korea"ということが多い。
つまり、北朝鮮と韓国は別の国という認識です。
けれど、「在日」としての著者は、
「自分は朝鮮人」で、「自分の故郷は朝鮮半島である」と思っているようです。
これは当然のことで、彼らの親が日本に来る前の朝鮮半島は1つだったので、
その後に南北に分かれたとしても、
「自分はどちら側の人間だ」とは決められないのだろうと思います。

だからこそ、故郷に「また一つに戻ってほしい」と切実に願うのではないか。

では、逆に南北分断された当事者たちはどうなのか、と考えると
引用//
「カン先生、大方の韓国人は、北に対しても
統一に対してもあまり関心がないんですよ。
とくに若い世代ほどそうなのかもしれない。」
と書かれています。また、
南北首脳会談があったときに、連日メディアで報じられていたことは、
南北首相会談のことではなく、
政権中枢の高官と美貌の女性助教授との間のスキャンダルだったそうです。

■4:
ちなみに、
私の韓国経験は、ソウルへ2回の旅行、
北朝鮮の経験はというと、韓国から板門店に行って、
“南北国境を数メートルまたいだ”くらいしかありません。
そこで感じた緊迫感は、記憶にまだ残っているけれど、
それ以外の北朝鮮に対するイメージや知識は、
メディアで報道されている内容くらいしか知りません。
だから、私も「なんだか怖い国」くらいにしか思っていませんでした。
(今もよくわからないし…)
ふと、そこで、メディアに洗脳されている自分への恐ろしさを感じたりもしました。


■5:
この本を読んで、著者が本当に南北統一を願っていて、
そのために人生をかけて頑張っている心を感じました。
その一方で、南北分断の一端を担っていただろう「日本人」の多くが、
そういった「在日」の感情には日々の生活のなかで無関心であることも感じます。
日本に一時帰国して、ニュースを見たとき、
報道枠で流れる「北朝鮮の脅威」と、
芸能枠で流れる「韓国のアイドルグループの活躍」が
1時間のニュース中に並列していることに私は違和感をおぼえました。
また、南北問題に深くかかわるであろうアメリカの世論は?というと、
飛行機内で無料でもらえるからという理由で読んだ「USA TODAY」には
特に北朝鮮の記事は見あたりませんでした。
つまり、アメリカにとって、
北朝鮮の存在はそこまで大きなものではないのだということ。
私は新聞もテレビも最近殆ど見ていないので、(結局ケーブルも解約したし…)
確かなことは言えませんが、
たまに見かけるアメリカのメディアを見る限り、
日本や朝鮮半島のことなどは
アメリカのメディアにとって関心が無く(トヨタの不祥事とかは別にして)、
アフガニスタンやイラク、
または中国の経済発展などにより重きが置かれていると感じます。

日本はアメリカに「安全」を頼っています。
だからこそ、アメリカに関するニュースや、
自国の危険になりそうな北朝鮮や中国などの報道を積極的に行います。

けれど、アメリカ人から見れば、
自分の息子が兵士として派遣されているアフガニスタンの状況とかは気になるけれど、
別に日本の安全なんて日々の関心事ではない、ということです。
それは当然のことなのですが、
日本人としては、日本の将来の安全面が不安です。


■6:
少し違うかもしれませんが、
ハワイに行って日系人の経営する飲食店などに行くと、
真珠湾攻撃時とかの日系人の立場についてすごく考えてしまいます。
彼らに非はなくても、まわりからは責められる。
「在日」と立場がちょっと似ているかもしれません。

そして、そこでサイミン(細麺)をもぐもぐ食べる観光客の私は、
「日系人にどう思われているのだろう…」と少し居心地が悪くなったりします。

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※実は前知識無しに読んだので、(著者のことも全く知らなかった)
「在日」への差別とかの体験を活かした「小説」かと思っていたら、
全然違いました。。。
恥ずかしい。。。

2010年3月20日土曜日

本:ニューヨーカーはどこまで強欲か

アメリカの文化や生活について学ぼうと読んでみました。

「ニューヨーカーは強欲なのね」という
なんとなーくのイメージは全体的に伝わってくるんだけれども、
「で、結局何なんだ??」という感じの読後感…。
一般的な読み物としてはあまりおすすめできないかも…。

・語順が時々わかりにくく、プラスにもマイナスにも(AにもBにも)とれることが多い。
(何回か同じ文章を読み返して、これはA?それともB?と考える必要があった)
・データを用いて説明しているのはアメリカ的。だけど、漢数字なので非感覚的。
・アメリカおよびニューヨークに詳しくない人にはわかりにくい固有名詞が多い。
・という理由から、頭に内容がすっと入ってこない。(一般人向けではない)

個人的に、数字が漢数字だと読みにくいなあとつくづく思いました。
(縦書きの文章で数字を使うなら漢数字の方が合ってはいますが)
3万ドルと三万ドルならまだしも、1170ドルと一一七〇ドルだと
圧倒的に前者の方がわかりやすい。
でも普通こういう本は縦書きだし、
なんでこんなにこの本だけわかりにくいのか不思議…。

ていうか、読後の感想として真っ先に、
内容ではなく文章がわかりにくくてストレスだったことばっかりが
思いついてしまう時点でどうなんだろう…。

この直前に読んだ本
ハリウッドではみんな日本人のマネをしているがわかりやすぎたのかも…。

2010年2月8日月曜日

10-DAY NOTICE ~家を片付けないとデポジットとるよ~

先日、住んでいるアパート全体で、「Inspection」 というものが行われました。
家の中にInspector(チェックする人)が入って、問題が無いかどうか調べるものです。

私は、これは日本の「消防点検」にあたるようなものだと思っていました。
例えば出口が塞がれていないかとか、ドアとかが壊れていないかとか、
そういうことをチェックすると思っていたわけです。
Inspectionの間、自分たちが家にいる必要もなく、ただ鍵を開けておけば良いという通知だったので、
その日、特に普段と変わりなく、私は学校に行き、夫は会社に行きました。

帰宅してリビングを見ると、そこにはピンクの紙で、
「Inspectionは終わりました、ありがとう!」といった内容のメモが置いてあったので、
おお、終わったね、
ぐらいにしか思っていませんでした。

が、しかし!
その数日後、アパートのマネージャー(管理人)から、仰々しい通知が来ました。
「10-DAY NOTICE」と題したその通知には、
「家の中が汚いので、10日以内に片付けてください。
さもなければデポジット(敷金)をもらうか、退去の可能性もあります」
といった内容が…
ちなみに、この場合の「デポジットをもらいます」というのは
入居時に既に預けてあるデポジットを、「奪います」ということ。
10日間の後、再度Inspectionを行い、改善されてるかチェックするともありました。

びっくりしました。
そりゃあ、うちはすっごく綺麗ではないし、私は片付けが苦手な方だけれど、
別に衛生的には困っていないし、他の人に迷惑をかけているわけでもないのに、
デポジットをとられたり、退去しなきゃいけないとは!

主に、問題点としては、
・ゴミが置いてある
・いっぱい服がある
・全体的に散らかっている
の3点。

■ゴミについて
私は大きいゴミ袋にまとめて、それがいっぱいになったら玄関近くの廊下に置いておき、
朝や昼など時間があるときに出す、という習慣でした。
(アパートには大きなゴミ置き場があり、
一般ゴミとリサイクルゴミにわかれた2種類のタンクに、
いつでも好きな時に出せるようになっています。
週に数回、ゴミ業者が集めに来ます。 )
Inspectionの日、朝急いでいて、ゴミ袋を廊下に置いたまま出てきてしまったので、
おそらくそのゴミ袋を見たInspectorが、「なぜ捨てないのか」と思ったのでしょう。
とはいっても、家の中にゴミを置いていようとも、ちゃんと口は縛ってあるし、
見るのは自分達だけだし、数日置いておいたところで何か問題が?と言いたくなります。
でも、担当弁護士のサインまでついた堅い通知を見ると、
なんだか悪いことをしている気分になり、
「これからはゴミ袋がいっぱいになったらすぐに捨てよう。きっとそれがアメリカだ」などと
心に決めました。

■いっぱい服があるについて

よくいる日本人の夫と同様に、私の夫も脱いだ靴下や服を床に散らかしたままにしますが、
それがいけなかったのか、それともクローゼットに服がたくさんありすぎるからいけないのか?
こちらの常識がよくわからないので、
もしかしたらクローゼットに入れられる服は何枚までとか何キロまでとか決まっているんじゃないか…と
よくわからないことを考えるほど不安になっていました。
悩んでもわからなかったので、管理人室に聞きにいってみました。
派遣社員のお姉さんしかおらず、
 Inspectionの詳細についてはよくわからない、と言われてしまいましたが、
「あなたならどう思う?床に置いてある服がだめなのか、クローゼットに服が多すぎたのか」とアドバイスを求めたところ、
当たり前でしょ?と言わんばかりの顔で、「床に置いてある服だと思う」と言われました。
…解決。
「アメリカでは服は床に置いてはいけない物」らしい。
とりあえず夫に、「そういうことだから」と言って、今度から床に服を脱ぎ捨てないように注意。

むしろ、今までどんなに注意しても聞かなかったことを考えると、
こうやってルール化されてる方が、夫も多少は気をつけるようになりそうです。

■全体的に散らかっている
うちは構造上、他の人から全く中が見えないようになっているので、
散らかっていたところで何か問題が?と言いたくなってしまいますが、
とりあえずデポジットをとられたくないので、片付けることに。
服のこともあり、「おそらくアメリカ人は物を床に置くのが嫌いなんだ」と思い、
床に置いていたものを全部棚の上などに移しました。
たたみ文化で家の中では裸足、床に寝転ぶことも普通な日本人からすれば、
例えば本など、床に物を置くことは別に普通だと思うのですが、
靴で生活するアメリカ人にとって、「床に物を置くのはあり得ない」ことなのかもしれません。
 ★全体的に…
夫が会社の同僚などに聞いてくれたろころ、
「アメリカの家はどこも綺麗に整頓されているらしい」とのことでした。
つまり、整理整頓されている家で育ってきた人たちにとって、
うちのように物を床に置いたりしているのが信じられなかったのでしょう。

確かに隣の家の前を通ってさりげなく中をのぞいてみると、
整頓されているし、壁には写真や絵もかかっています。

それに比べて、うちは数年後に移動することが決まっているので、
家に合う家具を探すのも手間だし、家具が少なく、
その結果、物をダンボールに入れて保管しています。
比較的家賃が高い価格帯の家において、それも不思議に見える原因なんだと思います。

そんなこんなで、この10日間は、毎日学校が終わったらすぐに家に帰って、
家を綺麗に見せるためのアイテムなどを買ったりして整理整頓に目覚めました。
西洋の家によくあるような、木材でできたトレイ(大きなお盆みたいなやつ)を買ってきて
ソファテーブルの上に置いてみてそれらしくしてみたり、
リビングにジャージを置いておきたがる夫のために、
オットマン(椅子のように座れる荷物入れ)を買っ
てジャージをリビングに保管しつつ外には見えないようにする方法を試してみたりもしました。

そして、昨日2/8、運命の2回目のInspectionでした。
結果は、
・今回は「Inspectionが終わりました、ありがとう」というメモが無かったので、やったのかどうかが微妙にわからない(そこがアメリカクオリティ)
・だが、出かけに開けておいた鍵が帰ってきたときに閉まっていたので、どうやらInspectionは来たらしい
・ そして今のところ特に何も文句が来ていないので、おそらく私たちはパスしたのだと思われる。
という微妙な感じになりました。

さて、一連のInspectionですが、
私たちはこれがアメリカで初めてのアパートメントであり、Inspection自体も初めての体験だったので、
「アメリカでは家を綺麗にしないとお金をとられたり、追い出されるんだ」と思い込みかけましたが、
こちらに2年暮らしているフランス人のクラスメイトにこの話をしたところ、

「それは普通じゃない。そのアパートメントが変わっている」
と断言してくれました。

……なるほど。

でも、訴訟の国だし、家が汚いという理由でお金をとられる可能性もあるだろうし、
まだ引越はしたくないから、当分家は綺麗に保とうと思いました……。

2009年12月19日土曜日

Secret Questions 秘密の質問

情報化社会が進むなか、個人情報保護はより重要になってきています。
例えば会員制サイトなどでアカウントを作る際に本人認証のために使われるのが、
「Secret Questions(秘密の質問)」です。


私自身も、
米国系航空会社のマイレージプログラムや、
光熱費などの支払いをオンラインでやるためなど、
さまざまなシチュエーションでこの「Secret Question」に答えてきたわけですが、
アメリカならではの質問だなあと思ったものを紹介します。
 1)
Who did I take to my high school prom?
(Hawaiian Airlines)

→「プロムに行く」ということが一般的な経験として考えられているからこそですね。

2)
子供の頃育った家のある通りの名前は?
(確かユナイテッド航空)

→ランドマーク(目印)ではなく、通りの名前が重要なアメリカならでは。
一体日本人のどれくらいの人が、子供の頃育った家のある通りの名前を覚えているでしょうか?
そもそも、通りに名前なんてあったかな?という程度のものではないでしょうか。
この「通り至上主義」にはまだまだ慣れません。
オススメのレストランなどを教えてもらうのに、
「120th ST沿いの161th LANEのあたり」とか言われても私は全く見当がつきません。


上記のようなアメリカ文化にちなんだ質問が並び、
かつ「あなたのセキュリティのために、3つ以上の質問に答えてください」
と要求されるサイトの場合、
答えられる質問が3つ以上無い時もあり、辟易しました。
おかげで、「あなたの一番好きなスポーツチームは?」という質問で
好きでもないスポーツチームの名前を書く羽目になったりします。