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2011年7月7日木曜日

日本語:不思議の言語(?)~日本語で親を呼ぶとき~

日本びいきの中国人夫婦の友達がいます。
女の子の方はとても美人で、これぞ中国美人!という感じ。

日本の漫画・アニメ・ゲームなどが夫婦ともに好きで、
家にはストリートファイターを遊ぶためのアーケードコントローラーと
60インチのテレビがあります。
(私の夫はそれを聞いて「うちも60インチが欲しい」と、
とてもうらやましがっている)

それだけでなく、日本のAVも好きらしい…笑
「○○っていうAV女優が好きなの」と前に言われました。
私には誰のことだか全然わかりませんでしたが…。

中国ではAVが違法なので、日本産やアメリカ産のAVが
非公式に売られていて、
特に日本のAVは人気だとか…。
(多分人種が同じだからだと思う)

夫婦ともに日本語を勉強するのが趣味らしく、
たまに日本語について聞かれます。

この前、日本人のお友達とその赤ちゃんを囲んで
みんなでお茶をしたときに、
「子供が両親を呼ぶときは日本語で何て言うの?」と聞かれました。

私:「赤ちゃんの頃は“パパ”“ママ”が一般的だと思う」

友達:「じゃあ、”父””母”は?」

私:「“父”“母”はもっとformalの時に使うよ」

友達:「じゃあ“お父さん”“お母さん”は?」

私:「“父”“母”よりはinformalだよ」


友達:「???なんで? “お” と “さん” がついていて、すごく丁寧なのに」


…ごもっとも!

言われてみると、そんな疑問が出てくるのは
至極的を射ています。

尊敬語・謙譲語の違いとかを説明しようかとも思いましたが
そんな真面目に説明しても場違いかと思い、
(その日は“赤ちゃんを囲んでほのぼのする会”だったので…)
とりあえず

「他人に自分の親のことを話すときは“父”と“母”を使って、
自分の親を呼ぶときには、“お父さん”“お母さん”を使うんだよ。
他人に自分の親のことを話すときに“お父さん”“お母さん”を使うと
inmatureだと思われるよ」



と説明しておきました。

ちなみに、その友達によると、
中国では日本語の「おばあさん」という単語が普及しているとのことです。
が、中国に言葉が輸入されたときに意味が変わってしまったらしく、

「おばあさん」="ugly old lady"=醜く年老いた女性

を意味するそうで、悪い言葉として扱われている、とのことです。
微妙に合っているような、合っていないような…。

なので、中国に行ったときは
日本語で「おばあさん」と言わないようにしましょう。笑

2011年1月17日月曜日

本:騙されないための世界経済入門/中原圭介

最近、読んだ本を記録することすらおっくうになってきていますが…
久々に「これは良い本だ!」と思ったので記録します。

★騙されないための世界経済入門/中原圭介



この本は、日本の政治家全員にぜひ読んでほしいです…。
この本を一冊読むのに平均で3時間くらいだと思いますが、
人生のうちのたったの3時間、
ぜひこの一冊を読むのに充ててほしいです。

本書のなかで、著者がEUや米国の経済対策が「甘い」と指摘していますが、
現状に気づいて、道筋をたてて、
そのために政策等を立てて政府が動いているだけ、
日本より良いと感じました。

日本の政治家の方々にはぜひ、
世界経済がどこに向かうのか、それを把握した上で、
日本にとってのゴールがどうあるべきかを考え、
それを実現するために政策を考えていって欲しいな…。

「東証一部上場って、あれでしょ?株の一部を上場してるんでしょ?」という
トンチンカンな発言をしていた、某大学経済学部の弟や
「トウショウ(東証)って何?動詞?」というさらにトンチンカンな発言をした
某大学法学部所属の妹にも読んで欲しいです。
(↑軽くショックを受けたので載せてみました…)

著者の中原圭介さんは、文学部出身です。
的中率No,1のエコノミストが文学部出身だというのは意外でした。
そのおかげなのか、
経済学を知らなくても経済の本質が理解できるように書かれていて、
文系の私にも「経済について勉強してみよう」という勇気を与えてくれます。

個人的に、
・日本の法人税は高すぎ
・日本はもっと移民を受け入れるべき(その体制づくりに取りかかるべき)
と常々思っているのですが、
同様の指摘が本書のなかでもされていて、
「そうですよね、そうですよね!」と心強くなりました。
(権威に弱いわたし…)

2010年12月8日水曜日

日本一時帰国:プリペイド携帯 ~ソフトバンクのプリモバイル~

一時帰国するときに、携帯電話が無いことが非常に不便でした。
で、次はプリペイド携帯を買いたいな、と思いちょっと調べたところ、
ソフトバンクのプリモバイルは悪くなさそうです。


・基本使用料無料(プリペイドだから当たり前だと思うけど)
・+300円で30日間までEメール使い放題
・プリペイドカードは3000円と5000円の2種類。
・有効期間は90日。その後360日間は無料通話(110番とか)のみ可能。
・360日中にプリペイドカードを追加すれば、また同じ番号が維持される。
・通話は9円/6秒。つまり1分90円。かなり高く感じるけど、仕方ない。

不満点としては、本体がすごく高いこと。
安いもので、2000円位から。
とにかく安く、何かあったときのために携帯を持っておきたいだけの、
私のような人のために、電話とメールができるだけの
安い機種を作ってほしいなあ…。

★プリモバイル公式サイト
http://mb.softbank.jp/mb/premobile/

次回帰国時は1ヶ月ほどの滞在になるので、
試しに買ってみようかな…、と思ってます。

ちなみに私たち夫婦はアメリカでも NET10というプリペイド携帯です。
アメリカのおすすめプリペイド携帯に関する記事はこちら↓
★便利グッズ:アメリカで携帯買うなら ~NET10のプリペイド~
http://kirklandseattle.blogspot.com/2010/12/net10.html

2010年11月11日木曜日

ESL:長寿大国、日本のヒミツ

先生が、「おもしろい記事があるので読みましょう」 と
授業中に読んだ記事は、
・長生きする人の共通点は何か?
・なぜ日本人は長寿なのか?
・そのヒミツを知れば、あなたも長生きできるかも!
といった内容でした。

★まず、なんとなく既に知っていて、すんなり理解できる内容から↓

・親しい友達や家族がいる人は、長生きする。

例えタバコを吸っていたとしても、
タバコを吸っていた人の中で比較した場合、
友達や家族がいる人の方が長生きするそうです。
酒や、その他の悪習慣を持つ人でも同様とのこと。

家族や友人がいることで、タバコをやめるよう注意する、
食生活を正すよう注意する、運動をするよう促す、という
直接的な生活の向上に貢献することも理由のひとつですが、それだけでなく、
人とのつながりを持っている人は心理的に健康になるようです。

・ペットを飼っている人も、長生きしやすい。

ペットの場合、「自分が面倒を見ないと ペットが生きられない」という
「頼られている」感じや責任感をうみ、
飼い主を長生きさせるそうです。

(私はいつも思うんだけど、老人が一人でペットを飼って生活していて、
その老人が死んだら、ペットはどこに行くんでしょう?保健所?ひい…。)

よく、奥さんが死んだ後1年くらいでだんなさんも死んだり、
だんなさんが死んだ後、奥さんも弱ったり、というようなことも聞きますね。
やっぱり寂しいからだと思います。

----
★ここが意外だった、長生きに貢献する日本社会の良さ(?)↓

・集団社会が良い。

あまり良い意味ではなく「村社会」と呼ばれることが多い日本の集団社会ですが、

社会のあり方が、集団主義に基づいて構成されていることが、
実は長生きに貢献しているのではないか?と
アメリカの学者さんたちは考えているようです。

比較論でいえば、欧米は個人主義の国が多く、
日本では、集団社会で育つことが多いですよね。
この、「周囲が見張っている」ということは、
「周囲との結びつきが強い」とも言い換えられるようで、
つまり、寂しさを感じることも少なく、
また集団での社会行動が多いため、外出する機会が多かったり、
悪習慣を周囲から指摘される機会も多いのかもしれません。

・終身雇用制によって会社との結びつきが強くなる

会社時代の友人などもできる他、会社に必要とされている感や、
会社に対する使命感などによって、働きがいが他国に比べて高くなる、
と述べられていました。
なるほど。

一つの企業のために何十年と働き続ける「企業戦士」という単語も一般的なほど、
確かに日本は他国に比べて、
自分が勤める会社との結びつきが圧倒的に強いといえます。

それが、良いことなのか悪いことなのかは人によっても意見が違うでしょうし、
私も良いとも悪いとも思っていませんが、とりあえずその記事によると、
「長生きできる要素に貢献している」らしいです。
なるほど~。

退職後も社員同士で結びつきがあったり、
在職中も飲みにケーションがありますもんね。


一方、この項目で関係して、外国人から時々、
「日本人は働きすぎで死んだりする、と前にニュースで見たよ」と
言われることもあります。
このワークスタイルのあり方は、一長一短ですね。

ちなみに終身雇用制のような法律では決まっていないようですが、
中国人の友達に聞いたところ、
中国では「一度就職したら普通は辞めない」そうです。
もちろん最近の経済状況の悪化の影響もありますが、
新たに職を探すのはとても難しいそうです。
ということで、「すごく高給ではないけれども安定している公務員」が、
中国でも人気の職種で、
公務員はうらやましがられるそうです。
(例えば、教師など。)

・日本人は、家族と一緒に過ごす時間が長い?

食事後もリビングルームで一緒に過ごす、など
家族で一緒に過ごす時間が長い、と書かれていました。
個人的には、これは結構意外でした。

たとえば、アメリカ人の、クリスマスやサンクスギビングなどを
家族で集まって過ごす文化と比べたり、
仕事を定時で切り上げて、家に帰って家族と過ごすという話を聞いたりして、
日本は仕事・会社重視、欧米は家族・プライベート重視、
というイメージがあるからです。

でも、確かに、私の家族は普段みんなリビングルームにいました。
その理由として、、、家が全体的に狭いから、
一つの部屋にみんなで集まざるを得ないからじゃないか?
とも思うのですが。。
アメリカの広い家と比べてしまうと、明らかに家は狭いし、
一人一部屋持つことが難しいですし…。
また、電気代が高いから、
節約するために一部屋に集まってエアコン代を節約するとか、
冬はリビングのこたつにみんな入ってる、とか。。。
そういう、人口密度や物価の高さによる結果だとも思いますが、
それが長寿に貢献しているなら、日本の長所だとも言えますね。

でも、ただ単に、みんなで同じ場所に集まっていたい、
さみしがりやさんなのかもしれませんが笑

というわけで、この記事の結論というか主旨は、

★日本人は、健康的な食生活だけでなく、
人とのつながりを大事にする社会生活によっても、
長寿を保っている。

というものでした。
世界一の長寿国家ということは、
誇れることなんですね。
(今までは実感していなかったけど)

おもしろいのは、"高度な医療"といった表現は、
記事内では一切言われてなかったことです。
日本では、「医療の進化によって、高齢化が進み…」と言われるけど、
世界的に見たら別に突出しているわけではないのかも。
医療よりも社会生活のあり方が、長寿を助けてるのかもしれません。

(でも国民健康保険のおかげで医療費負担が安いため、
病院に通いやすいというメリットはあります。
アメリカでは保険が無くて医療が受けられずに死んでいく人も多く、
または、医療を受けてしまったために破産する人も多いのが現状です。)

★記事を読んで浮かんだ補足↓

・日本人はフレンドリー

よく、「日本人はフレンドリーだから友達になりやすい」と言われます。
確かに、クラスにいるいろんな国の人と比べてみても、
平均値で言えば、日本人はフレンドリーな方だと思います。
この背景として、日本は人付き合いを大事にしている、という文化があるのかもしれません。
また、集団社会だったため、誰かと一緒にいないと寂しいのかも。。。

・日本の高齢化社会を表す、こんな一コマ。

これは、大学時代に友人から聞いた話です↓
今日、病院に行ってきたんだけどね、
待合室で、病院の常連と思われる老人たちの会話が聞こえてきたんだけど、
なんかそれがおかしくって…。

「今日は、Aさんがいないねえ」
「あら、ほんとねえ」

「…具合でも悪いのかしらねえ」

……
……。

(おもしろさがわからなかった人は忘れてください^^;)

2010年10月15日金曜日

本:もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら/ひと月15万字書く私の方法

■もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
評価:★★★★☆

文章がうまいとか、話がおもしろいとかではなく、
企画のおもしろさに一票!という感じ。



■ひと月15万字書く私の方法
評価:★★★☆☆

まず、注意。
この本は
「文章を早く書くためのノウハウ」
については語っていません。(※)

ライター業の著者が、
「いかに便利なツールを使いこなして早く仕事を終わらせるか」
というノウハウについてまとめた本です。
※ライター業における文章の構成のフォーマットというか、
フレームワークなら紹介しています。

前者だと思って読んだので、
ちょっと想像してたのとは違いましたが、
なんにしても仕事の効率を上げるツールについて知ることは
プラスにつながるので、
読んでおいて悪くは無い本。

読後、「放置していたEvernoteをもう一回使ってみようかな」と思い、
Evernoteを立ち上げるに至りました。

離れてわかる日本の満員電車。

日本の学校制度で、忘れてはいけない、通学。
そして、日本のビジネスマンが朝一でこなさなきゃいけないハードワーク、通勤。



Crazy japanese train loaders

私も中学~高校で通学に東海道線を使っていたので、
この光景を見ても“普通”だと思っていたけど、
今になって、よくよく考えると空恐ろしい。

私が住んでいるカークランドは田舎なので、人口密度はめっちゃ低いです。
他人の身体に触れることは殆どありません。
ハグ文化のくせに、他人と触れるのに神経を使うアメリカ人から見たら、「これは異常」と思うのもうなづけます。

メキシコのメトロも結構混んでいたけれど、
乗車率200%になるような混み具合じゃあ決してありません。

この動画に、「日本人がスリムな理由がよくわかった」というコメントがありましたが、
確かに、あんまり太ってたら生き残れないかも……。

2010年8月17日火曜日

本:氷点(上)(下)/三浦綾子

いやーおもしろかったです。
上下巻、ぶっ通しで読んでしまいました。






・比較的古い作品なのに、古さを感じさせない。2010年でも自然に楽しめる。
というのが、一番大きい魅力かもしれません。
無駄なものがなく、ぐんぐん読める感じ。
読んでいて三浦綾子さんを尊敬しました。
登場人物はうまく記号化されています。
憎らしかったり、魅力的だったり。

・一部キリスト教のお説教的な物が入るのは
三浦綾子さんの個性と思って受け止めたいです。

オススメ度:★★★★★
オススメ層:老若男女
上下巻セットで揃えてから読み始めることをオススメします。
上巻読み終わった後、続きが気になって仕方がなくなってしまうはず。



最後の最後にどんでん返し的な要素が入るのですが、
「人間の原罪」をテーマにするなら、
どんでん返さないシチュエーションの方が良かったのでは、
と思ったりもしました。

2010年8月15日日曜日

本:陽気なギャングが地球を回す/スプートニクの恋人/延長戦に入りました~と、シアトル周辺の図書館情報。

最近読んだ、小説およびエッセー3冊。

陽気なギャング~は、日本に一時帰国した際に持ってきました。
他2冊は、King County Library System(つまりキング郡の図書館)で
日本語の小説を探して出てきたもの。


「図書館に日本語の本がある」ということを最近になってやっと知り、
活用し始めました。(遅い…)

これまでに蔵書検索した結果、日本文学は
文学賞をとったものや、有名な作家の本は結構ある、ということがわかりました。

キング郡の図書館は近代的で、予約システムなども充実していて、
ネットからキングカウンティ内の図書館全ての蔵書を検索でき、
ホールド(取り置き)を自分の好きな図書館でできます。

「村上春樹の1Q84は、20人待ち」と聞いて、
とりあえず予約だけしておくか…と思って
「村上春樹」で検索したところ、すぐに借りれる状態。

「え!ラッキー!」と思ってその本を選択すると…
中国語の「1Q84」でした。。。
(日本語版はやっぱり20人待ちだった;)
不思議なことに、中国語版の日本文学は、作家名が漢字で管理されているのに、
日本語版の日本文学の多くが、作家名はローマ字で管理されているようです。
(つまりHaruki,Murakamiにしないと検索がヒットしない)
よくわからんシステム…。

日本人主婦のお友達から聞いたところによると、
前に図書館で借りた日本語の本に紀伊国屋書店のシールが貼ってあったようで、
どうやらシアトルにある紀伊国屋書店が図書館に売っているのではないか
という話になりました。

ちなみに個人的な本の感想は下記…↓↓↓


★陽気なギャングが地球を回す/伊坂幸太郎


昔はあまり…というか“全然”本を読まなかった友だちが、
「最近本を読むようになったんだ~」と言っていて、
「この本はおもしろかったよ」と言っていました。
そしてそれは正しかった。
スピード感&わかりやすさ、言い回しの小気味よさ、といった要素が特徴の
「エンターテイメント」としての小説としてとっても素晴らしい作品だと思います。
読みやすさとしてはライトノベルに近く、
他メディア展開がしやすそうな、視覚的な内容です。
全体的に勉強になる部分が多い、と思いました。
オススメ度:★★★★★
オススメ層:50歳未満くらいの誰にでもオススメ。
でも固い文学が好きな中高年層は「最近の小説はくだらん」とか言いそう。


★スプートニクの恋人/村上春樹


最後まで一応読み終わった直後の私の頭の中は「?????」。
村上春樹の作品はノルウェイの森、その他いくつか読んだくらいで、
あんまり読んだことが無いけれど、
「こんなにわかりにくかったっけ???」という感じ…。

すべるような文体の、長い文章を読んでいくうちに、迷子になってしまう。
まるで悪い魔女の魔法にかけられたように、自分がどこにいるのかよくわからない。
これが文章の魔術、かも…しれない…。(良く言えば)

「文学的に物事を表現しようとするとこうなるのか???」
「このわかりにくさは、わざとだろうか???」
などと、読みながら考えずにはいられませんでした。

途中、「これはすごくおもしろいのではないか」、と思ったり、
「でもよくわからない…」、と思ったり、
私の心は浮いたり沈んだりしました。

また、私はこの作品を楽しむのには、歳をとりすぎているのかもしれません。
作中で登場人物のミュウが
「小説はフィクションだと思うと楽しめない」というような内容を言うのですが、
「まったくその通り」だと、この小説を読みながら思ってしまう…そんな感じでした。

オススメ度:★★★☆☆
オススメ層:思春期で思い悩みたい人とか難解な文章が好きな人は好きかも。
あとは国文学生で村上春樹を研究したい人…

小説は好き嫌いがあると思うので、可も不可も私には言えないけれど…
この狐につままれる感は、他では味わえないかもしれない。

★延長戦に入りました/奥田英朗


奥田英朗さんの本を、初めて読みました。
スポーツに関する、ちょっと変わったエッセーです。
短いエッセーがたくさん集められている形式なので、「暇つぶしには良い本」です。
多少本人のナルシズムが見え隠れしていましたが、
「そういう人なのかな」と思って読みました。
本人がこのエッセー内で何度も言っていますが、
彼は物事を独特な視点から見る人で、
それがこのエッセーの基盤になっていて、
その視点の有り様は確かにおもしろいです。
オススメ度:★★★★☆
オススメ層:スポーツについて一般的な興味がある人で、暇つぶししたい人



いろいろ好き勝手書いてますが、
あくまで個人の感想です。
特に小説は、個人の好みによるところが多いと思いますのでご容赦ください。

2010年7月12日月曜日

本:転職は1億円損をする

★本の評価
就職について考えている学生および転職について漠然と考えている社会人に
オススメの本。日本で働き生きるなら、読んでおいて損は無いです。





★概要
転職をした場合としなかった場合で、
生涯手にするお金を試算すると、
転職をした場合は1億円もの損になる。

ということです。

これは給料だけでなく、交通費や社宅や保険などの福利厚生、
退職金や年金などの老後の手当も含んでいます。

1億というのは言い過ぎかもしれませんが、
的外れではないのも事実だと感じました。

★転職ってどうなんだろう、と漠然と思っている人のための本

もちろん、転職をしなかった人は「もし転職をしたら人生が変わっていたかも」と
ifを考えますが、
「転職をしたら人生は変わる。悪い方に。」
とこの著者は言い切っています。

「“逆の立場なら転職しない”というヘッドハンター」

という例にあるように、
大企業で新卒入社でそのまま勤め上げることが
それなりの大学・大学院を出た日本人にとっては
「一番幸せ」で「後悔が少 ない」
ようです。

★自己都合による転職か否か
私自身、転職の経験があります。
その転職は事情により必須のもので、
そしてそれは自分にとって良い転職だったと思っているのですが
「(会社の倒産など)切羽詰まった状況で転職する」のと
「自分の意志で転職する」のは大きく違うように思います。

業績が安定していてリストラや倒産の不安も無い企業から
自分の意志で転職した場合は、“もし転職していなかったら”という
IF論を考えてしまうからです。

例えば新卒の大学生が、
「内定を断った別の会社に勤めていたら…」と考えるようなものです。
または結婚後数年経ってから
「本当にこの人と結婚して良かったのかしら。
A君と結婚した方が幸せだったかも…」
などと考えるようなものです。
どちらも、その考えが浮かんでも、その時点ではどうしようもないわけです。

個人的に、こういったIF論は、
口に出さずとも誰でも頭に浮かんでしまうものだと思っていますが
転職の場合、
「“統計的に見て”、転職をしない方が金銭的にはお得」ということが
本書の中で明らかにされています。

周囲の反対を押し切って転職をした結果、
入社1ヶ月くらいで前の会社の方が良かったかも…と思いはじめ、
前の会社の同僚の待遇と比較してしまったりなんかすると
しみじみと後悔する、ということです。

(なぜそんな転職者が氾濫してしまうのかという点については
いわゆる転職エージェントなる人材会社のビジネス構造に一因があります)

★自己都合ではない転職について
倒産やリストラ、その他切羽詰まった状況で
転職をしなければならない場合については
本書には一切書かれていません。

私の数少ない経験と、転職した知り合いの状況から感じるに、
そういった状況で転職した場合は後悔が少ないと思います。
IF論が出にくいからです。
「前の会社が倒産してなかったら…」と考えるのは非現実的です。

なので、転職しなければいけない状況にいる場合は
この本の内容は気にしない方が良いと思います。
 
★実は、学生にオススメの本
これを読んでいて、私はまだ大学生の弟と妹に
ぜひこれを読んで欲しいなと思いました。

なぜなら、「社会に出て自分が何をしたいか」
「どんな仕事が自分に合っているのか」
「どれくらいの給料で、どういう働き方をしたいのか」などを
就職活動をする前によく考えておき、
自分に適している仕事を選び、就職(もしくは起業など)することが
安易な転職を防ぐからです。

「転職したら損をする」とわかっていたとしても、
ムネカタスミトさんの『ブラック企業の闇』にあるような、
ブラック企業(劣悪な労働条件のもとに成り立っている企業)に就職してしまったら
やっぱりどうしても転職という道に頼らざるを得なくなります。
ですので、就職時には、出来ればそういう企業を避けて欲しいと思います。

(そういう意味では倒産とかリストラの可能性が低い
業績が低い企業を選ぶというのも大事ですね。 )

成果主義による年功序列の終焉などが徐々にうたわれてきていますが、
本書で紹介されているデータを見ても、結局まだまだ日本で生活する上では
「一つの企業で定年まで勤め上げる」のが一番良い選択肢のようです。

★それでも転職したい
もちろん、転職をしたり、会社を辞めて起業することで
よりよい人生をつかんでいる人もいます。
その例も少しですが本書で紹介されています。

ただ、「転職で成功する人」はもともと仕事が出来る人で
転職をしている人のなかではごく一部だということが強調されています。
ですので、転職を考えている人は本書に書かれている事実を心に留めた上で
人材会社の誘い文句に惑わされずに、自分の目的をはっきりさせて
転職活動に真剣に取り組むことが大事だと思います。


★注
・この本は日本の労働および生活環境に基づき、
日本国内で働く場合を前提に書かれているので、
アメリカを始め国外で働く場合の転職には参考にならないと思います。
・また、本書の情報には一部間違いがあります。(健康保険の自己負担率等)

2010年6月3日木曜日

本:アメリカから<自由>が消える

興味深い、というか、引き込まれるように読んだ、久しぶりの本でした。
「テロとの闘い」を楯にして、
「言論の自由」を少しずつ奪っていく米国政府のやり方について
書いています。




内容については、「みなさま是非読んでください」と言いたいです。
オススメです。

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感想

■アメリカだからこその恐怖
→日本人の労働者年齢で、政治に興味を持つ人を、
そもそも私はあまり見かけない。
だから、もし日本なら、
言論の自由を奪われはじめてもしかたがないか、とも思う。
→でも、アメリカ人は政治の話や議論をしたがる話が多いと聞く。
なのに、そのアメリカで言論の自由を奪っていく、
米国政府のやりかたの巧妙さに驚く。

■気づかない自分
→そもそもテレビを殆ど見ないこともあり、
テロとの闘いについても全然詳しく無い私なので、
当然かもしれませんが、
著者が記す「言論の自由を奪われている」状況をはじめ、
飛行機に多くの人が搭乗拒否されている、などの状況は、
アメリカに住んでいて全く気づいていませんでした。
(アメリカ人にすら気づかないように
巧みに米政府は動いていると書かれているので、
気づかないのは当たり前なのかもしれませんが)
この「気づかない」ことに、怖さを感じました。

■建国者の精神
→アメリカ人が何かに立ち向かうときに、
「建国者の精神を忘れるな」といったことを
スローガンにしているようだ、ということを読んでいて感じました。
この、"国を軸とした考え方"は、
いわゆるナショナリズムにも結びついていると思います。

■"建国者の精神"からはじまった私の空想↓
逆に、
アメリカの"建国者の精神"にあたる
、日本の"精神"って何だろう?と考えたときに、
まず浮かんだのが
"サムライ魂"(もしくは"武士道の精神")だったのですが、
サムライの生き方はあくまで個人の生き方であり、
そこには国という考え方は薄いと思います。
主君に忠誠を誓うのがサムライですが、
今の日本には、主君はいない。
多くの現代のサムライたちが、
人生に迷ってしまうのも仕方ないのかもしれません。
と、我に返ると、本の内容からかけ離れていました。

----
…とにかく、この本は"アメリカのプラスイメージを覆す"良い本でした。

日本に一時帰国して驚いたこと

日本に一時帰国して驚いたこと(順不同)

1:横浜のJRのホームの幅が広くなっていたこと。(便利ー)
2:湘南新宿ライン&横須賀線に「武蔵小杉」駅が出来ていたこと!!(とにかく超ビックリ)
3:山頭火のラーメンすらめちゃくちゃおいしく感じられたこと。(もともと普通に食べれるけど)
4:人の多さに恐怖を感じている自分。
5:中国人が多くなったこと。(いい意味でビックリ)
6:胃が弱くなったと感じたこと(食べたいものが食べられない)
7:お年寄りが多いこと(高齢化社会ってこういうことか!みたいな)

半年ぶりにも関わらず、アウェー感を感じてしまいました。。