2011年7月7日木曜日

日本語:不思議の言語(?)~日本語で親を呼ぶとき~

日本びいきの中国人夫婦の友達がいます。
女の子の方はとても美人で、これぞ中国美人!という感じ。

日本の漫画・アニメ・ゲームなどが夫婦ともに好きで、
家にはストリートファイターを遊ぶためのアーケードコントローラーと
60インチのテレビがあります。
(私の夫はそれを聞いて「うちも60インチが欲しい」と、
とてもうらやましがっている)

それだけでなく、日本のAVも好きらしい…笑
「○○っていうAV女優が好きなの」と前に言われました。
私には誰のことだか全然わかりませんでしたが…。

中国ではAVが違法なので、日本産やアメリカ産のAVが
非公式に売られていて、
特に日本のAVは人気だとか…。
(多分人種が同じだからだと思う)

夫婦ともに日本語を勉強するのが趣味らしく、
たまに日本語について聞かれます。

この前、日本人のお友達とその赤ちゃんを囲んで
みんなでお茶をしたときに、
「子供が両親を呼ぶときは日本語で何て言うの?」と聞かれました。

私:「赤ちゃんの頃は“パパ”“ママ”が一般的だと思う」

友達:「じゃあ、”父””母”は?」

私:「“父”“母”はもっとformalの時に使うよ」

友達:「じゃあ“お父さん”“お母さん”は?」

私:「“父”“母”よりはinformalだよ」


友達:「???なんで? “お” と “さん” がついていて、すごく丁寧なのに」


…ごもっとも!

言われてみると、そんな疑問が出てくるのは
至極的を射ています。

尊敬語・謙譲語の違いとかを説明しようかとも思いましたが
そんな真面目に説明しても場違いかと思い、
(その日は“赤ちゃんを囲んでほのぼのする会”だったので…)
とりあえず

「他人に自分の親のことを話すときは“父”と“母”を使って、
自分の親を呼ぶときには、“お父さん”“お母さん”を使うんだよ。
他人に自分の親のことを話すときに“お父さん”“お母さん”を使うと
inmatureだと思われるよ」



と説明しておきました。

ちなみに、その友達によると、
中国では日本語の「おばあさん」という単語が普及しているとのことです。
が、中国に言葉が輸入されたときに意味が変わってしまったらしく、

「おばあさん」="ugly old lady"=醜く年老いた女性

を意味するそうで、悪い言葉として扱われている、とのことです。
微妙に合っているような、合っていないような…。

なので、中国に行ったときは
日本語で「おばあさん」と言わないようにしましょう。笑

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