第二次世界大戦、敗戦の色が濃くなった時期に
ドイツ軍のある兵士たちが試みた「英首相チャーチル誘拐」の話。
著者が調べた史実に基づいているため、
「本当に起こったこと」としてとらえて読むと、本当に興味深いです。
ドイツ軍だけでなくイギリス・アメリカからも葬り去られていた真実を
ここまできちんとした話にするために著者が行った調査は
莫大な努力の上に成り立ったものだろうと容易に想像でき、
ジャック・ヒギンズさんの作品にかける情熱を読んでいる間中感じました。
内容ももちろんですが、著者の文章にかける姿勢にとても感銘を受けました。
ただ、ちょっと思ったのが、日本人は同じ敗戦国として、
心理的にドイツ軍に同情しやすいのではないか、ということです。
例えばアメリカ人とか、勝利側の国の人が読んだら、
感動は薄れるかも…?
旅行に夫が持ってきていたので帰りの飛行機の中で読み始めたのですが、
そんなことが無ければ読んでいなかっただろうなあと思うと不思議な感 じ。
本との出会いも一期一会だなあ。
ちなみにこの本の内容を英語でフランス人の友達に説明しようとしたけど
私の英語レベルでは非常に難しかった…。
しかも私は日本語で読んだので、本を貸すことも出来ないし…
ううむ言葉の壁。
英語版。
でも自分が英語で読んでないのに
オススメは出来ない…。
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