2010年8月16日月曜日

弟をUWに見送って親心を知る

8月前半に母と弟が遊びに来て、先日母は帰り、
弟は昨日からUW(ワシントン大学)の短期英語学校に通うことになりました。

(写真:ワシントン大学のヘンリーアートギャラリー周辺)


私たちの家からUWはバスを2本乗り継ぐ必要があるのでとても面倒。
また、今まで親元を離れたことがない弟に
「保護者がいない生活をさせるべきだ」と思い
学生寮に入れることにしていました。

かわいい子には旅をさせよ、とはよくいったものです。

家から夫と一緒にスーツケースを持った弟をUWに送りに行き、
寮に入っていく姿を見送り…。
寮の受付のお姉さん?とやりとりをしている弟の姿を、寮のビルの外、
50mくらい離れたところから見守る。

弟がビルに入った直後に「もう行こうよ」と急かす夫。
私は「あのやりとりが終わるまで見守る」と心配しながら
自動ドアを2枚ほど隔てた弟から目を離せない。

「もし振り返ったときに、(私たちが)いない方が、
一人で頑張らなきゃって思えるんじゃない」と夫が言い、
確かにその通りかも…と思い、
後ろ髪をひかれる思いでしぶしぶ寮のビルを後にしました。

大丈夫かなあ。
夜、渡しておいた携帯に電話をかけるも、電源が入っていなくてつながらない。
大丈夫かなあ。

昔、私も学生時代にシドニーに1ヶ月ほど勉強に行ったことがあるのですが
そのとき、 私は親に全然連絡をしなかったことを、今更思い出しました。
(ちなみに英語を勉強したくてホームステイに行ったのですが、
ホストファミリーはペルーからの移民で、英語ネイティブではなく、
さらに家では時々スペイン語も聞こえてきました…。)

親も、同じように心配してくれていたとしたら、
私はなんて親不孝者だろう…着いて電話の一本もかけないなんて…。
と、今更ながら親心というもののありがたみを実感しました。

今日、昼にまた弟の携帯に電話をかけてみたところ、
電話がつながり、
「とりあえずなんとか友だちが出来て元気にやっている」と近況を聞き
めちゃくちゃホッとしました。

たった1日でこんなに心配しちゃって、どうかと思いますが、
心配しちゃうんだから、仕方が無い。

ここまできて、ふと思いました。
こういう経験は、子供の自立を促すとともに、
親(私はただの姉だけど)の、
子供からの自立も強制的に促してくれているのかもしれません。

という意味では、きっと必要な過程なんでしょうね。
まあ、一人で海外にいるわけではなく、
私がシアトルにいるというのはちょっと中途半端な気もしますが。

しかし…
心臓には悪いなあ。

これから3週間、無事弟が生き抜いてくれることを祈るばかりです。

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