興味深い、というか、引き込まれるように読んだ、久しぶりの本でした。
「テロとの闘い」を楯にして、
「言論の自由」を少しずつ奪っていく米国政府のやり方について
書いています。
内容については、「みなさま是非読んでください」と言いたいです。
オススメです。
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感想
■アメリカだからこその恐怖
→日本人の労働者年齢で、政治に興味を持つ人を、
そもそも私はあまり見かけない。
だから、もし日本なら、
言論の自由を奪われはじめてもしかたがないか、とも思う。
→でも、アメリカ人は政治の話や議論をしたがる話が多いと聞く。
なのに、そのアメリカで言論の自由を奪っていく、
米国政府のやりかたの巧妙さに驚く。
■気づかない自分
→そもそもテレビを殆ど見ないこともあり、
テロとの闘いについても全然詳しく無い私なので、
当然かもしれませんが、
著者が記す「言論の自由を奪われている」状況をはじめ、
飛行機に多くの人が搭乗拒否されている、などの状況は、
アメリカに住んでいて全く気づいていませんでした。
(アメリカ人にすら気づかないように
巧みに米政府は動いていると書かれているので、
気づかないのは当たり前なのかもしれませんが)
この「気づかない」ことに、怖さを感じました。
■建国者の精神
→アメリカ人が何かに立ち向かうときに、
「建国者の精神を忘れるな」といったことを
スローガンにしているようだ、ということを読んでいて感じました。
この、"国を軸とした考え方"は、
いわゆるナショナリズムにも結びついていると思います。
■"建国者の精神"からはじまった私の空想↓
逆に、
アメリカの"建国者の精神"にあたる
、日本の"精神"って何だろう?と考えたときに、
まず浮かんだのが
"サムライ魂"(もしくは"武士道の精神")だったのですが、
サムライの生き方はあくまで個人の生き方であり、
そこには国という考え方は薄いと思います。
主君に忠誠を誓うのがサムライですが、
今の日本には、主君はいない。
多くの現代のサムライたちが、
人生に迷ってしまうのも仕方ないのかもしれません。
と、我に返ると、本の内容からかけ離れていました。
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…とにかく、この本は"アメリカのプラスイメージを覆す"良い本でした。
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